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院長挨拶:病院の方針

 今津赤十字病院は、昭和4年今津療養院として発足し、当時国民病といわれた結核を主な診療対象としていましたが、昭和62年に病院新築とともに時代の要請に応えて認知症診療を一つの核とする老年病センターとして再スタートしました。現在では高齢者急性期疾患とリハビリテーション、神経難病並びに認知症の診療を柱とする老年医療を推進しています。さらに、最近増加している生活習慣病対策にも力を入れています。
 当院は、前面には今津湾、裏山には緑の木々、美しい花々が四季を通じて見られ、豊かな自然環境に恵まれています。さらに平成14年に増改築して、よりゆとりのある療養環境を提供できるようになりました。そのなかで、私どもは高度で良質な医療を提供するのはもちろんのこと、十分な説明と同意を得た上で患者様の視点に立った医療を進め、地域の皆様から安心して健康を任される病院を目指しています。高齢者は病気が長びいたり、再発を繰り返すことが多く、さらに複数の慢性疾患を併せ持つことも多くあります。したがいまして、当院の方針として、単に病気を診るのではなく、患者様をトータルに診る全人的医療を常に心がけ、提供できるよう努めております。現在、国の施策として、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしい生活をできるだけ長く続けられるように地域で一体的に支援するという地域包括ケアシステムが推進されています。当院としては、患者様が在宅でも安心して日常生活が送れるように訪問看護、訪問リハビリテーション、デイケア等の実施や、地域の介護施設との連携など手厚いバックアップ体制の構築にも努めています。
 認知症の患者様には、外来治療に加えて、不穏、興奮等の認知症の周辺症状が目立つ場合には入院治療も行っています。また、退院後や在宅で介護を受けている患者様には、重度認知症患者デイケアへの通院治療もご利用いただけます。
 これからも地域の皆様に今津赤十字病院に相談すれば安心と言われるような病院になるよう、職員一丸となって努力していく所存でございます。今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。


(今津赤十字病院 院長 藤井 弘二)
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